ユーティリティーソフトを使う
MIDI ソフトキーボードや MIDI 変換など、便利な MIDI ユーティリティーを紹介します。
| Mac のキーボードでソフト音源を入力 | MIDI Keys / LoudK |
| Mac のキーボードやマウスを駆使してソフト音源を入力 | μ MIDI Controller |
| MIDI キーボード等からの入力にコードやアルペジオをつける | ReMIDI |
| MIDI ファイルを Apple Loop に変換するユーティリティ | Dent du MIDI |
MIDI Keys

- 作者
- Chris Reed
- 種類
- フリーウェア
- ダウンロードページ
GagageBand でソフト音源を入力する時に、外部 MIDI キーボードを持っていなくても画面上に出てくる簡単なキーボードで入力できないことも無いですが、これ、マウスで一音一音打っていかなくてはならないですので和音入力ができなかったりします。
この MIDI Keys は Mac のキーボードを仮想 MIDI キーボードにするソフトで、Mac のキーボードを叩くことで GarageBand のソフト音源の入力ができます。MIDI キーボードの無い所でも思いついた曲のメモなんかにも使えていいかも。
今の所バージョン1.6はまだβ版とのことですが、このバージョンからソフトやドキュメントは日本語化されています。ざっと使ってみた所では特に不具合等は自分の所では起きてはいないです。
使い方はシンプルでMIDI Keys を起動し、MIDI 送信ポートを「仮想MIDI ポート」にしてやればOKです。GarageBand 側は自動的に認識してくれるようです。
GarageBand でソフト音源のトラック(グリーン)を選んで Mac のキーボードを叩いてやれば音が鳴るはずです。
1.6からはいくつかのキーマップ(どのキーを叩くとどの音が鳴るかのマップ)が選べるようになっています。
LoudK

MIDI Keys と同じように Mac のキーボードを MIDI 入力用に使うためのソフトです。
こちらは、好きなキーを好きな音程に割り当てることが出来る特色があります。いくつかサンプルで入っているキーレイアウトを見ると、ドラム入力で使いやすい設定等もあります。
あと、Preferences で設定した修飾キーを押しながらマウスを移動するとボリュームやモジュレーションなどを変化させることも出来ます。コンセプトとしては面白いですが、実際に動かしてみるとなかなかコントロールが難しいかも・・・
μMIDI Controller

- 作者
- Music Unfolding
- 種類
- シェアウェア:$15
- ダウンロードページ
さらに奥の深い MIDI コントロール用ソフトです。画面のパッドをマウスでクリックしたり、ドラッグしたりして音を出したり、Mac のキーボードで音を出したりできます。使いこなせばなかなか面白そうなんですが、自分で設定を組むのはなかなか難しそうです。
ReMIDI

- 作者
- Granted Software
- 種類
- シェアウェア:$15
- ダウンロードページ
OS X 用の興味深い MIDI ユーティリティーをいろいろ出している Granted Softwareさんのソフト。
外部の MIDI キーボードからの入力にリアルタイムでコードを付けてくれたりしてくれるソフトです。(MIDI キーボードの代わりに上の MIDI Keys なども入力源として使えます)
「コードアシスタント」「アルペジエータ」「ストラマー」という面白い機能を持ったソフトです。
- Chord Assistant(コードアシスタント)
- 弾いた鍵盤に対して自動的にコードを付けてくれます。いくつかモードがあります
- One Finger
- キーボードで弾いた音をルートとするコードをつけてくれます。コードの種類はセレクタから選んでおきます。
- Easy Chords
- 2つのキーを弾くコンビネーションによっていくつかのコードの種類を付けてくれます。例えばルート音1つだけならメジャー、ルート音と1つ下の黒鍵ならばマイナー、ルート音と1つ下の白鍵ならばマイナー7th、それより低い鍵盤ならばメジャー7th・・・という風に4種類のコードを使い分けることが出来ます。使いたいコードの種類は Preferences で変更出来ます。
- Fingered
- コードアシストなんていらないよ。って人が Performance Assist 機能を使いたい時用のモード。Preferences で設定した時間の範囲内で弾かれた音を ReMIDI がコードとして認識され表示されます。コードの練習にも便利。
- Performance Assistant(パフォーマンスアシスタント)
- アルペジオやストラマーなどの効果を付けてくれます。
- Arpeggiator(アルペジエーター)
- 上のコードアシスタントで付いたコードの音でアルペジオを付けてくれます。
Latchは弾いた音をホールドします。Loopは繰り返しです。
外部からの MIDI クロックに同期することも出来ますが、GarageBand は MIDI クロックを受けてくれないようですのであまり意味ないですね。GarageBand でレコーディングした場合タイミングずれてしまうことがありますが、GarageBand 側で録音後にタイミングを揃えてやるしか無いと思います。 - Strummer(ストラマー)
- Strum とはかき鳴らすって意味で、ギターを弾いたときのような発音のタイミングのズレをつけてくれます。
MIDI Controller で選んだコントロール方法でストラムの速さを変えることが出来ます。
Varianceはストラムの速さをランダムに変えることによって人間っぽさを出します。
しかし、ここで困ったことが・・・
GarageBand は設定の簡単さを求めたためか、MIDI 入力に関しては来る物拒まずで、繋がっている物はなんでもかんでも受け付けてしまいます。
つまり、MIDI キーボードを弾いた音と ReMIDI を通した音がダブって入ってしまうのです。う~ん・・・一度録音したシーケンスを地道に編集していらない音を消してやるしか今の所無いのかなぁ・・・
Dent du Midi

- 作者
- Bery Rinaldo
- 種類
- フリーウェア
- ダウンロードページ
いくつかの GarageBand サイトでも紹介されているのでもうおなじみかもしれませんね。
GarageBand では AIFF や MP3 のオーディオファイルをドラッグ&ドロップで読み込むことが出来ますが、ソフト音源を鳴らすための MIDI ファイルは受け付けてくれません。この Dent du MIDI は、スタンダード MIDI ファイルを GarageBand で読み込み可能な Apple Loops 形式に変換してくれます。
基本的には、MIDI ファイルをこのソフト(の山の写真の所)にドラッグ&ドロップしてやればOKです。自動的にフォルダを作ってくれ変換されたファイルが入っています。
- Filtering Options
- 元の MIDI ファイルの不必要な部分を変換時にカットしたい場合に使います。
- Pass through program change events
- プログラムチェンジ情報を残したいときはチェックを入れます。GarageBand 付属のソフト音源では意味が無いですが、AU プラグインの DSL Music Service(GM準拠の音源)を使う時などに。
- Pass through volume change events / Pass through pan change events
- ボリューム情報(コントロールチェンジ#7)やパンポット情報(コントロールチェンジ#10)を残したいときはチェックを入れます。
- Translate drum tracks
- ドラムのキーノートNo.のマッピングを変換したい場合チェックを入れます。
- Output Options
- 出力ファイルの名前の付け方等を設定したり、MIDI ファイルも出力するかどうか(GarageBand では意味はありません)を設定します。
Dent Du MIDI で変換したファイルを Soundtrack Loop ユーティリティー で読み込ませてみたところ・・・
キー、スケールなどの情報や、検索タグでジャンルや楽器の種類、詳細タグでの情報を付けるのは問題ありませんでした。
ただ、情報タグのファイルタイプで「ループ」を選ぼうとすると Soundtrack Loop ユーティリティーが落ちてしまいます。トランジェントは空なので何もできません。こっちも触らない方が良さそうですね。
タグ情報を付けたループは GarageBand のループブラウザ部分にドラッグするとインデックスを作ってくれます。ただし、GarageBand 付属のループのようにプレビューはできません。
AIFF なのに MIDI !?
Dent Du Midi で変換されたファイルは .aif の拡張子が付いた AIFF ファイルですね。ん?AIFF って、オーディオ用ファイルじゃないの?と思った方もいるかもしれません。
AIFF とは、Audio Interchange File Format の略で、オーディオをやり取りするファイルフォーマットってことですが、中身はコンテナのようになっていて(チャンクといいます)、オーディオのデータそのものの他にいろいろな情報も含めることができます。
例えば GarageBand で使う Apple Loop にはキーや BPM 、楽器の種類等情報の入ったコンテナがあったり、Dent du MIDI で変換したファイルのように MIDI データを含んだコンテナがあったりします。
もちろん読み出す側のアプリケーションがその情報を理解できなければそこは無視されます。
GarageBand に標準で付属する Apple Loop の中で MIDI を使っているもの(ループブラウザで緑色になっているもの)は GarageBand でプレビューに使われる音データと MIDI データが入っています。
Dent du MIDI では音データは作らないのでその部分はダミーで空白の音が入っているようです。

